日本百名山・赤城山南麓に島田さんご家族のセカンドハウスが建っている。週末になると、アウトドア料理などを楽しみながらのんびりとした時間を過ごす。市街にある自宅からわずか30分、シティ暮らしも里山暮らしも欲張りに楽しみたい人におすすめのスタイルだ。

神奈川県→前橋市(2010年移住) 島田岳彦さん・恵子さん一家

profile

都内勤務のご主人の岳彦さんと専業主婦の妻・恵子さんは結婚後に岳彦さんの故郷・群馬県前橋市へUターン移住。岳彦さんのご両親と敷地内同居をしながら、長男・千太朗くん(6歳)と次男・久弥くん(3歳)を育てる。

週末、午前11時。石窯で手作りピザを焼こう。

岳彦さん|平日は東京で仕事。休日はセカンドハウスでのんびり過ごしたり、友人家族とキャンプへ行ったり。メリハリのある今の生活がとっても気に入っています。

薪ストーブに使用するための薪割り。長男の千太朗くんと一緒にすることも。

都内への通勤は、大変じゃないですか?

岳彦さん|朝、自宅を出発するのは7時半頃。普通のサラリーマンの出勤時間帯とだいたい同じだと思います。そこから車で20分ほどで新前橋駅に着き、在来線と新幹線を乗り継いで、新宿にあるオフィスに10時前に出勤するという流れですね。慣れれば、全く苦じゃありませんよ。

都会と比べて他者との距離感がちょうどいいと話すご主人の岳彦さん。

約2時間半の通勤時間ですが、どんなふうに過ごしていますか?

岳彦さん|大切な「自分をリセットする時間」ですね。読書したり、タブレットやスマホでゲームをしたり。

ゲームですか!それは楽しそう!

岳彦さん|そうでしょう? デザインやイラスト関係の仕事をしているので、ゲームそのものが仕事の一環なんですよ。高崎駅からは新幹線に乗車して、大宮駅で在来線に乗り換えるのですが、どちらもたいてい座れますし。会社の同僚もわたしのような通勤スタイルに興味をもって、今、移住する前に試しているところだそうです。実は、私もいきなり群馬へUターン移住したのではなく、実家だったので、何度か試して、これはやれそうだと確信してから決めました。

なるほど。実際にシミュレーションが大事というわけですね。

岳彦さん|そうなんです。わたしの会社は、基本的に10時に出社、18時30分が終業時刻なんですが、フレックスタイム制を導入していて融通が効きますね。仕事の状況に応じてフレキシブルに働くことができるので、そういった環境も長距離通勤の後押しをしてもらっていると思います。自宅に帰ってくるのは、だいたい21時頃。子どもたちが寝る前なので、毎日少しでもコミュニケーションをとれるのが幸せですね。ちなみに、会社の同僚との飲み会などにも参加することもあるんですよ。終電が22時30分頃なので、十分間に合います。

恵子さん|主人は楽しんでやりがいのある仕事をしているので、応援したいなって思っています。子どもたちの夕食やお風呂など、平日はわたし1人で基本的にやっています。でも、隣に主人の両親が住んでいるので、とっても心強いです。実際、子どもたちもよく遊びにいきます。いい気分転換になるみたいで。

大好きなおじいちゃん、おばあちゃんは千太朗くんの良き話し相手。

岳彦さん|8年前、両親がもともと住んでいた家は広さがあるので、そこにわたしたちが入りました。築30年ほどですが、特にリフォームの必要性も感じず快適に暮らしています。その代わり、両親のために小さいですが家をプレゼントしました。

友達家族が泊まりがけで遊びにきてくれることも。夜遅くまで話に花が咲く。

窓枠が額縁になって、一枚の絵画のように浮かび上がる。

発想の転換ですね! 新しいほうの家に、自分たちが…とはならなかったですか?

岳彦さん|子どもを育てるなら、単純に広い家のほうがいいと思って(笑)。両親も広い家はいらないと言ってくれたので。

根っからの山好きの祖父と、書をたしなむ祖母の趣味部屋はまさに宝の山。

子どもたちが思わず探検したくなる魅力がいっぱい。

Uターン移住者にとって、参考事例になりそうですね。ところで、長男の千太朗くんは、幼稚園の年長さんとのことですが、どんなことを大切にして園選びをしましたか?

恵子さん|長男が生まれて、市内の支援センターや母親教室に通ったり、またNPO法人森のhahaco園が主催している自然体験イベントに参加したこともありました。そういう場で、ママ同士で情報交換をして、子どもたちが通う木の実幼稚園の存在を知ったんです。せっかくなら自然体験がたっぷりできるような園に入れたいなと思って。

島田さん一家の教育方針とぴったり合った幼稚園に出合えたんですね。

恵子さん|はい!今、荒牧の自宅から、園バスで赤城南麓にある幼稚園まで兄弟仲良く通っています。ビオトープ散策したり、キャンプをしたりして楽しそうですよ。そんな環境がすごく身近にあるというのが、子どもたちにとってすごくいいなと思っています。

保護者同士の交流もありますか?

岳彦さん・恵子さん|園の行事などを通じて、仲の良いママ友もできました。赤城山のセカンドハウスにみんなで遊びに来たりしてくれることも。

そこではどんなふうに過ごしますか?

恵子さん|子どもたちは敷地内で基本的に安全な中で、のびのび自由に遊べるし、親もリラックスできるので、とっても喜ばれています。子どもたちと一緒に、生地から手作りしたピザ作りをよくします。生地を伸ばしたり、トッピングしたり、みんなワイワイ楽しそう!

母子でピザ作り。「食育」にもつながる大事な時間だ。

今日の昼食は手作りピザと、おばあちゃん手作りのしそジュース。みんなで食べるととびきりおいしい。

庭に石窯まであるんですね!

岳彦さん|父の手作りなんですよ。他にもボルダリングスペースも作ってくれたので、元気いっぱいの息子たちが喜んで遊んでいます。

器用なおじいちゃん自作の、ピザ釜とボルダリングルーム。

岳彦さん・恵子さん|こんなふうに遊べるのも、父と母が10年以上前から少しずつこの場所に手を加えながら完成させてくれたからなんです。本当に感謝しているし、引っ越してきて、豊かな暮らしができていると実感しています。

気候について

妻の恵子さんと、岳彦さんの母ひろみさんは、九州の出身。はじめは空っ風の強さにびっくりしたそうだが、「洗濯物が良く乾く」と、発想を転換。

住環境について

「特に子育て中なので大きな病院がそばにあるのは安心」と語る妻の恵子さん。また、全国的にみて災害が少ないのも、安心して暮らせる要因と話す。