陣川雄一さん

陣川雄一さん

月に2回、邑楽町町民吹奏楽団の指導・指揮をされている陣川さん。音大を卒業し、チューバ奏者としてYAMAHA楽団に所属していた経歴を活かし、移住後すぐに着任。秋の演奏会を目前に控えた週末の練習会をたずねた。

陣川雄一さん

静岡県→邑楽町(2016年移住) 陣川雄一さん

profile

長崎県出身。高校は鹿児島、大学は東京、就職は静岡と様々な地域で暮らした経験がある陣川さん。妻の実家がある群馬県邑楽町に移住を決断。2018年にはマイホームを建て、妻と三人の子どもの四人暮らし。

午後2時、 邑楽町の一員として タクトを振る手に 熱が入る。

練習お疲れ様でした!どのくらいのペースでしていますか?

基本は週末土曜に月に2回ほどです。皆さん、忙しい合間を縫って積極的に参加されています。アットホームな雰囲気でやっていますので、楽団員のお子さんが練習についてきて自然とその場に馴染んでいるなんて時もあります。

陣川雄一さん

3年前、2016年10月に立ち上がった邑楽町民吹奏楽団。心地良い緊張感の中、陣川さんの指揮が「場」を作っていく。

陣川雄一さん

練習後、爽やかな笑顔を見せてくれた楽団員の皆さんとともに。さまざまな年代層の方が参加している。

陣川さんはお子さんも来ることもあるんですか?

わたしの場合、皆さんを指導する立場なので、練習中は妻に子どもたちを見てもらっていますが、家庭では音楽が身近にある生活を子どもたちもしています。3人の子どもたちは、妻のピアノ演奏に合わせて踊ったり、自ら弾いたり。上の2人、6歳の長女と4歳の長男は、わたしのチューバを吹くこともありますね。

お子さん、3人いらっしゃるんですね。

わたしも妻も三人兄弟で育ちましたので、漠然と子どもは三人いたらいいなと思っていました。三人の子宝に恵まれてにぎやかに暮らしています。今、子育てをしていて、邑楽で良かったなと思うことが多々あります。

どんな時にそう思いますか?

まずは、環境ですね。自然がとても豊かだなと。それだけじゃなく、街として便利で暮らしやすい部分もあって、とても調和がとれているなと感じますね。子どもたちと何気なく散歩をしている時に四季の移ろいをしっかりと実感できるのもいいところですね。

陣川雄一さん

秋には祖父母の畑でさつまいも堀り。食育体験が身近にできるのも群馬の魅力。

陣川雄一さん

土の感触も楽しんでもらいたいから裸足OK! のびのびした子育てを実践中だ。

群馬県へ移住するまでに他の土地に住まわれていたからこその実感でしょうか。

そうかもしれませんね。それに自然環境だけでなく、実際、子育てにはお金もかかるので、邑楽町での暮らしは金銭面でも助かっています。第三子にあたる次女は邑楽生まれ。町からいただいた出産祝い金や、三人の子どもが通っている保育園は無償化になる前から副食費を含めた給食費が無償化されていて、本当にありがたかったですね。

副食費も!そのあたりは、移住前にホームページなどチェックしていたんですか?

いえいえ(笑)、そこは引っ越してきて実際に暮らして分かったことです。でも、移住前に町のホームページなどを閲覧するのはおすすめしたいですね。わたしが邑楽町の町民吹奏楽団が創設され、団員を募集していることなどを知り、スムーズに移住後の暮らしをスタートできました。

町に残るに当たり、住居や仕事探しはどのように?

陣川雄一さん

「夢は、第二のふるさとになった邑楽町で音楽の文化を培い、広げていくこと」と話してくれた。

地域に溶け込む努力を何かされましたか?

努力という程ではないのかもしれませんが、移住して早いうちに、たまたま自治会の当番が回ってきたんです。配り物をしたり、集金したり、地域の行事があればお手伝いなど、そういうのは積極的にやったほうかなと思います。

なるほど、自然とコミュニケーションがとれますね!

そうなんです。ここは妻にとっては地元ですが、わたしには知り合いや友人も特にいないものですから、自分がやったほうがいいだろうと。最初は、義理の父に一緒に挨拶に回ってもらったんですよ。

奥様のご両親とは一緒に住んでいるんですか?

同じ敷地ですが世帯を分けて住んでいます。たとえば子どもたちに、休日の朝からテレビばっかり見ないように!なんて口うるさく言うと、おじいちゃんおばあちゃんの家に逃げ込んでのびのび羽を伸ばしていますよ(笑)。

程よい距離感で暮らせているんですね!

そうですね。元々どちらかの地元で暮らしたいとは妻と話していたので。希望を実現したような形です。

陣川雄一さん

自然災害が少なく暮らしやすい群馬ですが、夕立の凄さは住んでみて一番驚いたことの一つと言う。

移住にあたり、何か重要視されたことはありますか?

家族が笑顔でゆとりを持って暮らせること。これに尽きると思います。そこはブレずにどういう選択がいいかを考えました。邑楽町は妻の地元。家族や友人、知人に囲まれて子育てできているのは心強く、ゆとりにつながっているのでないでしょうか。

なるほど、ご自身はどうでしょうか?

自分にとっては、まず仕事が見つかるかどうかが最重要ポイントでした。仕事を探していたところ、妻の親戚の方が経営する私立幼稚園で事務方を募集したタイミングと合い、スムーズに仕事に就くことができました。

以前はどんなお仕事をされていたんですか?

静岡県浜松市で楽器(ユーフォニウム)を作る仕事をしていました

となると、職種が全く違いますが、特に抵抗はありませんでした?

特にないですね。今、幼稚園勤務以外で吹奏楽団の指導者として、好きな音楽に携われていることも大きいかもしれませんね。

陣川雄一さん

「移動にはやはりマイカーは欠かせませんね」と話す陣川さん。休日は家族で遠出することも。

今後の目標を教えてください!

近年、邑楽町に600人収容できる素晴らしいホールができたんです。そこで素晴らしい演奏を地元の皆さんに披露し、楽しんでもらえたらと思っています。楽団員の志気も高まっていますし、わたし自身、邑楽町の一員として文化向上に少しでも貢献できたらうれしいです。

頑張ってください!このたびはありがとうございました。

陣川雄一さん

町の中央に位置し、2018年にオープンしたばかりの邑楽町中央公民館「邑(むら)の森ホール」。邑楽町のランドマークタワと並んで、町のシンボル的な建物だ。

共働き

マイホームを建てたばかりという陣川さん。3人の子どもを育てながら、奥様もパート勤めをする共働き家庭。夫婦で協力しながら、また時には敷地内で隣に住む祖父母の力も借りながら、みんなで子育てをしている。

町民楽団の前任の指導者は、なんと大学の後輩だったそう。引き継ぐ形でスムーズにスタート。また、陣川さんの義父も楽団員として参加。陣川さんの好い影響で元々やっていたトロンボーンへの情熱が再燃。素敵なつながりが生まれた。